こんにちは。学籍番号e155730またはk198584の情報工学科卒のid:anatofuzです。これは琉球大学(知能情報)アドベントカレンダー Advent Calendar 2024の15日目の記事です。
昨日はid:Nanohaxさんのアドベントカレンダーが間に合わなかった♪ でした。睡眠不足のときに見る映画ほどわけわかんないものはないですよね。
さて、最近のie入学生のみなさんは、高良富夫先生をご存知でしょうか。
高良先生は音声認識・琉球方言・言語処理が専門の先生です。 わりとテーゲーなieの先生たちの中で極めて生真面目な先生であり、毎回の講義資料やテストがキッチリ作られていたり、卒研発表の質問が毎回丁寧であることが印象深い先生でした。 僕は高良先生の講義でウチナーグチでは「あいう」の3母音であることを知りました。 たしか情報工学科の初期から赴任されていた先生で、2018年に定年で引退なされた先生です。
高良先生といえば教科書を自分で書かれていることでも有名で、音とことばの実験室をはじめ、自然言語工学入門の薄い本など自主出版された教科書を、毎回講義の最初に販売することから「壁サー」という異名も持つ先生でした。 ちなみに教科書はWordで書かれています。Windowsな先生でしたね。
そんな高良先生はいくつかの必修講義を持っており、特に我々が思い出深いのはプロジェクトデザイン1でしょう。通称PD1と言われていたこの講義は、ie必修地獄のグループ講義シリーズの最初の敵であり、そして難関と言われていた講義です。 PD1では高良先生の教え子っぽい謎の高校の教員や一般社会人からの謎の叱咤激励がある講義の回などもありますが、本丸は学生同士がグループになり謎の事業計画について立案するというよくわからないカリキュラムになっていました。
そんなPD1で毎年紹介されるのが、「工学部長挨拶の歌」です。これはOrpheusという2007年から存在する自動作曲システムを使って作曲された「タカラ・トミーを」先生による作詞の楽曲です。ちなみにこれはタカラトミーをもじっているそうです。
いまでこそ自動作曲システムはよく見るものとなりましたが、我らが高良先生はLLMが話題になる数年前から情報系の学生に自動作曲歌唱システムを琉球大学工学部の矜持とともに教えていたわけでありますね。
そんな琉球大学工学部長挨拶の歌はいまでも聞けます。ぜひ聞きましょう。 www.orpheus-music.org
個人的には最後の「琉球大学工学部は、このような工学を世界的なレベルで教育します」からの盛り上がりが非常に気に入っています。 我々の世代は毎年入学時にこれで脳を焼かれるので、ieの歌といえば工学部長挨拶の歌という印象が残り、翌年の必修PD2での情報工学科のCMを作る課題では毎年多くのグループがBGMとして琉球大学工学部長挨拶の歌を選択するのが有名な話です。
というわけでみなさんもぜひ「工学部長挨拶の歌」を継承していきましょう。 明日はundefinedさんによる「undefined」です! お楽しみに!!!